ウッドデザイン賞2019
ダブル受賞
2019/12/03
田島山業は、この度、413もの総応募数のあったウッドデザイン賞2019において 上位賞29点に入選し、 『最優秀賞(農林水産大臣賞)』 及び『 特別賞(木のおもてなし賞)』をダブルで受賞いたしましたことをご報告いたします。
➀ 最優秀賞(農林水産大臣賞)
『日本初となる中高層木造ハイブリッド建築を実現する技術の実証 』
三菱地所株式会社(東京)、株式会社竹中工務店(東京)、山佐木材株式会社(鹿児島)、田島山業株式会社(大分) 技術・研究分野/ソーシャルデザイン部門
作品の概要:日本初の10階建て中高層木造ハイブリット建築に田島山業の材が使われた事例で、2年間もの株式会社竹中工務店様との勉強会の末、実現。 鉄骨架構を部分的に木質化した、国内初の高層10 階建ての集合住宅の建設にあたり、木造ハイブリッド化における構造性能や耐火性能、居住性能といった住まい手の安全や利便性の技術検証を行うとともに、工期短縮によるコストメリットも実現している。
評価ポイント:低層建物に使われていた木構造部材を中高層建築にも使用できる技術を開発、CLTを床材に使った国内初の高層10階建ての建築物。耐火性能、遮音性能とともに、工期短縮によるコストメリットも実現した。今後期待される非住宅分野への木造建築にも活かされる技術である。
これまで低層の建築物にしか使われてこなかった木構造部材を中高層ビルに活用することで、木材利用の新たな可能性を拓くとともに、ここで培われた各種技術が今後、非住宅分野への木造建築にも活かされていく、総合的な取組としてウッドデザイン賞の趣旨にふさわしいと考えられ、最優秀賞とした。(ウッドデザイン賞 リリースより)
審査員長 赤池 学氏コメント:中高層木造のハイブリッドの建築は、これから増えていくであろう非住宅の高層化に国産材を使っていくという先導的な実践になっていると思う。大手のデベロッパー・ゼネコンと林業事業体が、戦略的な協業を結んでいく、そういったビジネスモデルの範としても最優秀賞に相応しいと思う。( 授賞式総評にて 一部抜粋)
➁ 特別賞(木のおもてなし賞)
『森の資源や日田杉を活用した地域活性化プロジェクト』
田島山業株式会社(大分) コミュニケーション分野/ソーシャルデザイン部門
共同取組者(敬称略・順不同) 坂井 正満(中津江村) 川津製材所(中津江村) ㈱つえエーピー(中津江村) 渡邊 愛子(中津江村) 末久商店(中津江村)津江タクシー㈲(中津江村) 長谷部 重孝(中津江村) 鯛生金山 道の駅(中津江村) 中津江村公民館(中津江村) ふれあいの里きじや(上津江村) トライウッド(上津江町) 獣肉処理施設管理組合(上津江町) 上津江振興局(上津江町)花キューピット はなよし(日田市) WOOD ART 楽(日田市) 大山公民館(日田市) キヨタキナーセリー(日田市) サチコ美容室(日田市) うめひびき(日田市) 山陽館(日田市) さつき(日田市) ㈱SOFIX(日田市) 藤山観光バス(日田市) 八鹿酒造(玖珠市) 但馬屋(竹田市) Pinox (福岡市) Quarters Inc.(福岡市) Dress Closet (久留米市) Melissa Tsai(台湾)
作品の概要:大分県日田市中津江村の魅力や弊社の森の魅力を感じてもらうべく、地元の企業や農家の方々のご協力をいただき、木漏れ日の下で森のウェディングを実施。椎茸、ジビエなどの地元の食材や市加工品を9割以上使い、日田杉製の時計や間伐材製のベンチ等を手掛け、地域活性化に貢献。本事例を活かし、森の資源の新たな活用方法を提案。
評価ポイント: 地域の森林を、多様な価値を提供してくれる「場」へ価値転換する、意欲的取組である。森の資源を使ったさまざまなアイテムは、それ自身が地域と森林を伝えるコミュニケーションツールである。地域の資源や魅力を五感で味わってもらう、森の新たな活用が広まることを期待する。
森を舞台にし、地域材のさまざまな活用のアイデアを盛り込んだ結婚式である。地域の食材やものづくりと一体化した、新しい「森の中のおもてなし」を形に した独創的な提案である。森と木の付加価値向上のため、他地域での実践を含め、多様な展開が期待できる。(ウッドデザイン賞2019 リリース より)
審査員長 赤池 学氏コメント:ユニークな作品の一例として最後に取り挙げたいのが、大分県日田市で行われた森林ウェディングというビジネスモデル。地元の材はもちろん、森林も恵みの椎茸やジビエなど、木材だけでなく下層植生を含めた、日本の山が地域ビジネスにとって重要なフィールドになっていくのではないかと思っている( 授賞式総評にて 一部抜粋)
ウッドデザイン賞とは
ウッドデザイン賞運営事務局(㈱活木活木森ネットワーク、(公社)国土緑化推進機構、㈱ユニバーサルデザイン総合研究所)が主催し、林野庁が補助事業とするアワードで今年で5回目の開催。ウッドデザイン賞は、「木」に関するあらゆるモノ・コトを対象に、暮らしを豊かにする、人を健やかにする、社会を豊かにするという3つの消費者視点から、優れた製品・取組等を表彰するものです。
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