当社が創出した森林由来のJ-クレジット※1に関して、飯野海運株式会社(本社:東京都千代田区 以下、「飯野海運」)との間で、「J-クレジット売買契約」(以下、「本契約」)を締結したことをお知らせいたします。飯野海運グループの国内事業活動により排出される温室効果ガスのオフセットに、複数年ご活用いただきます。
飯野海運は、中期経営計画「The Adventure to Our Sustainable Future」において掲げる重点戦略『脱炭素社会の実現に向けた計画策定と実行』の実現に向けた取組みの一環として、グループの国内不動産業および内航海運業による温室効果ガス排出量のオフセットを計画しています。本契約で調達するJ-クレジットはカーボンニュートラル達成に向けた取組みの経済的手法を実現するものとなります。
また、飯野海運の生物多様性保全への取組みとして、「埼玉県森林づくり協定」を通じた埼玉県秩父郡長瀞町での森林づくりや、飯野海運所有の飯野ビルディングに隣接する皇居・日比谷公園の緑を「つなぐ」ことをコンセプトに整備した公開空地「イイノの森」において、近隣の緑地に生息する鳥類・昆虫の往来や潜在自然植生(地域に適した本来の植生)など、生物多様性に配慮した森づくりを進めています。
当社は、大分県日田市中津江村を中心に約1,200ヘクタールの山林を管理しており、専業林家として国内有数の規模を有しています。創出元となる対象山林には環境省から自然共生サイト※2として認定された1.64ヘクタールの森林も含まれており、30by30※3の目標を達成するための生物多様性の保全を図っています。
適切に森林管理された山林を創出元とするJ-クレジットの活用は、国内林業の活性化、森林が持つ水源涵養機能の向上、豊かな森づくりから豊かな海へつながると考えています。当社は、今後も脱炭素社会ならびに持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。
※1 省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の温室効果ガスの排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度
※2 「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」として国が認定した区域
※3 2030年までに生物多様性の損失を食い止め、回復させる(ネイチャーポジティブ)というゴールに向け、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標(2021年7月のG20環境大臣会合等で合意)
<飯野海運株式会社の概要>
飯野海運株式会社は、資源・エネルギー輸送を主力とする海運業(外航海運業、内航・近海海運業)と、本社の飯野ビルディングなどのオフィスビル賃貸を主力とする不動産業を展開しています。飯野海運グループでは、中期経営計画「The Adventure to Our Sustainable Future」において、気候変動をマテリアリティ(重要課題)の一つと位置づけ、温室効果ガス排出量削減目標の策定やサステナビリティへの取組みを進めています。
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