生物多様性 専門家と歩く「自然共生サイト」認定の森

2023/10/13

弊社の森も少しずつ黄色く色づいてきた10月上旬、大分県生活環境部 自然保護推進室より、NPO法人 おおいた生物多様性保全センター 足立理事長及び、植物がご専門の桑原 佳子さんを派遣いただき、この度、環境省より初認定いただきました「自然共生サイト」の森をご案内いたしました。これは、自然共生地域に対して、コーディネーターを派遣いただく制度で、大分県から県内の専門家を派遣いただきアドバイスをいただくという事業となります。

普段は、高い木々を見上げて歩く森も、専門家のみなさんと一緒に森を進むと、見慣れていた植物が実は、貴重な植物だったとか、いくつもの発見があり、普段と違う森の見方を教えていただく貴重な機会となりました。

森の入口に、私たちのことを歓迎してくれているかのごとく、1本、佇んでいたアケボノソウ(曙草)。実は、近年の野焼きの停止による森林化や異常気象による大雨での流失で生育地が減少傾向にあることやシカによる食害が進み個体数の減少が危惧されていることから、大分県では2022年より準絶滅危惧種に登録されているものだと教えていただきました。実際に、奥深く入ったところに群集して生えていた場所でも、シカによる食害を目の当たりにし、考えさせられる一日となりました。

弊社では、生物多様性に富んだ森づくりを引き続き、邁進してまいります。バックグランドの異なる、多種多様な方々にお力添えをいただきながら、弊社の森の生物多様性を少しずつ可視化していけたらと思います。貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございました。