アトツギアワード2023
グランプリ受賞

2023/11/27

林業の経営改善と脱炭素の両立を目指している、弊社統括本部長 田島大輔が、この度、(一社)ベンチャー型事業承継が主催する、「アトツギアワード2023」の【ロングターミズム部門】という、長期的な視点に立ち、世代を超えて関係者の幸せと業績の両立を実現している企業経営者の部門にて、グランプリを受賞したことをご報告いたします。

アトツギアワードは、 企業永続のために革新的な事業や社会善の創出に積極的に取り組むアトツギ経営者を称え、ロールモデルとして紹介する表彰制度で、今年が初めての開催となりました。協力企業等から推薦された候補者の中から審査員の協議により「イノベーション部門」と「ロングターミズム部門」より3名ずつ選ばれ、11月25日(土)に渋谷で開催された表彰イベントでは、各社によるプレゼンテーションを見て、全国から集まる約100名のアトツギたちによるオーディエンス投票の結果、各部門1名ずつグランプリが選出されました。

期間限定となる可能性もありますが、ライブ配信の内容が、オンラインでご視聴できるようになっています。右記YouTube配信リンク(https://www.youtube.com/watch?v=_VLmJD3XtMw)よりご覧ください。尚、大輔氏の4分間のプレゼンテーションは配信リンク先の42:10に、2:01:25よりロングターミズム部門の結果発表、2:02:18より大輔氏の受賞コメント、2:03:25より審査員のみなさまからの講評をご視聴いただけます。

田島大輔氏は次のようにコメントしています。「初の表彰制度で受賞となり、身が引き締まると共に、全国のアトツギ仲間に何か刺激になれるよう、言葉だけでなく結果を出していく事で、林業、森、中小企業に対して光が当たるよう微力ながら頑張ります!引き続きご指導ご鞭撻よろしくお願いします。」

審査員の方々からの講評コメントを一部抜粋いたします。

アトツギの先輩として株式会社生方製作所 取締役社長 生方 眞之介氏より熱いエールが送られました。「アトツギって、自分の代で絶対会社を潰すことのできない、先代からの想いを引き継いでいく、いろいろとある中で、普通になんとかしようと、普通にやっていたら、普通のことしかできないけれども、アトツギは、自分の会社のことを自分事として必死に捉える。だからこそ、エッジがたってて、差別的な商品やサービスを作れるんです。それが、日本の未来。これからは、アトツギの時代が来ると思っています。日本のものづくりは、アトツギにかかっていると思っています。」

日本のファミリービジネスについて研究をされている、静岡県立大学 経営情報学部 落合康裕教授より。「日本には2万5千~3万の長寿企業があると言われていて、その中で99%がファミリービジネスである。長寿企業が長く続くということは、同じことを繰り返してはいない。つまり、エッジの効いたイノベーションが必要。先代から引き継ぐ=同じことをやれと言われているような中で、なぜ、変えられるのでしょうか?それは、【パラドックス】がパワーをもたらすのではないかと思う。

家族というものは遠心力を生み出す。越境経験、他社での経験。放り出してもまた戻ってくるという求心力。イノベーション部門は「変える」イメージ、そして、ロングターミズム部門は「先代世代からの種まき」であると。当世代で回収できない投資であったとしても、次の世代、次の次の世代に向けた投資であっても、それは正当化される。それを称する賞ができたのは本当に喜ばしいことだと思います。」

株式会社マクアケ代表取締役社長 中山亮太郎氏より「部門を越えて、軸足が違えど、みなさんに共通しているのは、素晴らしいあり方の会社であるということ。一日の中で、長い時間を使っている【仕事】というのは、人生を通した自己表現の場であると、私は紐づけている。素晴らしいあり方の会社で、自己表現ができているのは本当に幸せなことなのでは。本日、確信したのは、このあり方さえしっかりしていれば、社員の自己表現の場としては最高だなと感じました。それを感じさせる6名のプレゼンテーションでした。その在り方をもっともっと広げていただけたらと思いました。」

最後に、一社)ベンチャー型事業承継 代表理事 山野千枝氏より、全国のアトツギに向けたメッセージ。「アトツギってハードシングスだらけ。だけど、それがみなさんを強い経営者に育ててくれたのではないかと思います。乗り越えた先に、強くなった自分がいると信じて、ハードシングスを乗り越えて欲しい。

アトツギらしいアワードにしたいということで、イノベーション部門とロングターミズム部門の2つを設定し、今後も育てていきたいと思っている。アトツギには、社長になるまでの時間も含めて、かけられる時間がある。時間をかけて、このふたつを実現することが、地域のアトツギ企業に求められることなのではと思い、この賞を設けました。

ビヨンドジェネレーション、世代を超えた決断ができるのはアトツギならでは。アトツギって、非合理のものであふれていて、合理を越えた、非合理な決断を、どうにかして正解に導かなければならない。地域や日本を明るくしていくのはアトツギだと思っています。昔は、スクラップアンドビルドと言われていたけど、今は、目の前にある価値を最大化して、いかに持続可能にしていくかが潮流。これは、アトツギの出番だと確信している。次の世代に繋げるためにアップデートしていく、それを考え抜いて、やり切れるのは誰なのか。それは、アトツギのみなさんだと思います。」

アトツギアワードは、 企業永続のために革新的な事業や社会善の創出に積極的に取り組むアトツギ経営者の存在が世の中に知られ、それをきっかけに、次の誰かの挑戦が生まれる、そんな循環を生み出せたらということで、来年以降も、毎年開催される予定です。

【一般社団法人 ベンチャー型事業承継】
「挑戦するアトツギが日本経済に地殻変動を起こすエコシステムを実現する」をビジョンに掲げ、スタートアップとファミリービジネスに精通する経営者が中心となって2018年に設立。
全国の中小企業の承継予定者や後継者を対象にしたオンラインコミュニティ『アトツギファースト』を運営。その他、中小企業庁、全国各地の行政や支援機関、大学、金融機関と協同で、中小企業の承継予定者の新規事業開発、業務改善を目的とした研修やイベントを多数行う。
https://take-over.jp
https://atotsugi-1st.com/about